おりちお雑記(仮)

読書とスポーツと服選びと大学院。

院試の対策の詳細について①(情報基礎1編)

あけましておめでとうございます!!
実に3週間も更新をサボっていた...

正月は卒論とか実家の用事とかで色々大変だったんですなこれが(特に遺産相続とかが面倒だった)

 

今年初おみくじは大吉でした。とても嬉しいですねやっぱり。でも、自分の嫌なところとか弱いところが浮き彫りになった正月でもありました。詳しくはまた別な記事でも書こうと思います。

 

新年一発目の記事は、電情系院試の対策(情報基礎1編)としようと思います。公式ホームページの「試験科目」の情報基礎1には次のように書いています。

1.論理関数の諸性質、論理式、積和標準形、最簡形

2.ブール関数、ブール環、束

3.組み合わせ論理回路

4.順序論理回路、有限オートマトン、状態割当、正規表現

 

(ここからはかなり主観が入ります、ご了承を)

4つ単元があり、うぇえって感じる方も多いと思います。ですが、2006~2018までの過去問全てに目を通したおりちおとしては、情報基礎1は2パターンのみ攻略すれば突破可能であると思います。

2パターンについて今から説明します。

一つ目のパターンは「n変数論理関数」「相対関数」というワードが出てくるパターンです。このパターンは、論理関数の性質について問われるパターンで、以下の教科書が役に立ちます。逆に言いますと、この教科書の第5章のみで十分です。それ以外は役に立ちません。5章から全く同じ問題が出ている年もありますので、このパターンにおいては教科書を見ながら過去問と戦っていくといった形で大丈夫でしょう。

論理設計―スイッチング回路理論

論理設計―スイッチング回路理論

 

 

二つ目のパターンは「オートマトン」です。東北大の院試では、オートマトンのことを「有限状態機械」と表現しています。本質的にはこの二つのワードは同じといっていいでしょう。2017 8月とかがこれにあたります。

オートマトンに関しては、東北大で用いている教科書や、自大学の図書館にある教科書を用いても全くわかりませんでした。文章が古いのかな。。。

その代わり、本当に本当に本当にオススメできる教材があります。

名古屋大学の授業「オートマトン形式言語及び演習」で用いているスライドです。(一般公開されています)この授業で用いているスライド・問題は、自分がオートマトンについて理解するのに一番助かった教材でした。

オートマトンとは何か、正規表現とは何か、NFA・DFAの詳細、などとても丁寧に記されており、この教材を理解してからはパターン2(オートマトンのこと)を解くのが楽しくなりました。実際、自分が受験した年はオートマトンだったので8割くらいはできたんじゃないかなと感じました。

リンクを貼っていたのですが、著作権的に削除しました。検索すれば出てくると思います!(1/30追記)

 

この二つのパターンに触れていれば、傾向的に解けない問題はなくなることでしょう。僕は、この情報基礎1を得点源にしていたので、これらの教材は自信を持ってお勧めできます。特に名古屋大学の資料!!これは本当にわかりやすいです!一般公開されているうちに是非目を通して見てください!

 

何かをオススメすることってあまりしたことがないから、文章がめちゃくちゃになってるかもしれません。また後で追記でもします。

 

東北大学 工学研究科(情報科学研究科)の受験対策について②

今日からは科目のことについてお話ししようと思います。

 

東北大工学研究科・電気情報系(以下電情と表現しますね)の試験は、1日目は6科目から2科目を選択して120分で解くという基礎科目試験を行い、2日目も6科目から2科目を選択して120分で解くという専門科目試験を行う、といった構成になっています。

 

電磁気学 ②電気回路 ③情報基礎1

④情報基礎2 ⑤物理基礎 ⑥数学基礎

が基礎試験科目の6科目で、

①電気工学 ②通信工学 ③電子工学

④計算機1 ⑤計算機2 ⑥物理専門

が専門試験科目の6科目となっています。

 

この合計12科目から4科目を選択して本番に臨むのですが、自分は大きな賭けに出てしまいました。「情報基礎1、2 計算機1、2」の4つのみに絞って勉強を行いました。今になってみるととてもバカな選択だなって思いますね。

 

僕が当日の周りの東北大生の勉強の様子を観察したときは、皆さん合計6科目は最低でも行い、多い人は全科目の勉強をなさっているようでした。今になって思うと、予備に違う科目を勉強しておいた方が絶対に良かったですね。

なぜかと言いますと、東北大電情の院試は年によって簡単な科目と難しい科目の差が激しすぎるからです。(個人的な感想)僕がバカすぎるのもあるのですが、2017年3月の情報基礎2は色々ネット等で調べても歯が立ちませんでした。対称的に、自分が受験した2018年8月の情報基礎2は簡単すぎます。あとで解説もしたいのですが。ビックリしますよ、本当に。

 

僕が受験した2018年8月の試験科目4つは、全体的に簡単なものが多かったです。試験を解いているときにも思いました。全体的に8割くらいできていたような印象さえ抱いてしまいました。(それにしても2018年8月の情報基礎2と計算機1は簡単すぎます)

運が良かった僕の例とは対称的に、去年自分の大学から東北大電情の院試を、勉強科目を僕と同じようにして受けた先輩は「全く分かんなかった」と残念ながら落ちていました。2科目選択×2の試験に4科目のみの勉強で特攻するのは危なすぎます。できることなら、6科目~8科目の勉強をお勧めします。

 

次回からは、科目ごとの勉強法・使用参考書等についてお話ししようと思います。4科目のみの対策法となってしまうことをお許しください。

クリスマスが近いですね。

 

東北大学 工学研究科(情報科学研究科)の受験対策について①

お久しぶりです。

来年から仙台ということで住居選びをしたり、卒論の中間報告の準備をしたりと記事を書く時間が確保できていませんでしたが、久しぶりに暇ができたので記事を書こうと思います。

 

今回からは、東北大工学研究科(情報科学研究科)の受験対策についてです。ほんと、かなり長くなるので複数記事に分けてお話ししようと思います。

僕は、東北大学の大学院を電気・情報系科目で受験したので、今後電気・情報系の受験を考えている人の参考になればと思います。

今年の院試本番は8/28~30の三日間で、自分が初めて東北大学に足を運んだのが5/16でした。初めて研究室に伺った際に、院試の情報が欲しいと思った僕は院試に関する色々な質問を考えました。具体的な質問は以下の通りです。

①「得点率はどれくらいか?」

②「いつ頃から勉強をしたか?」

③「過去問の解答はあるか?」(これは未遂)

④「英語の得点率は?」

 

①について、先輩の皆さんは「だいたい6割取れば大丈夫」と「6割」という言葉を多く使って自分に説明してくれました。色々なサイトでも6割と書いてあると思いますが、現地にいる先輩方もそのように捉えているようなので大丈夫なのでしょう。

奇妙な噂も聞きました。「大問が一つでも満点であれば合格」「TOEICが満点だと専門科目の点数に関係なく合格」などの噂が...。どこまで信じていいのかはわかりませんが、「満点」ということに何か意味があるのかもしれない...。

②について、これは本当に先輩によってまちまちでした。外部の大学から受験した人は3月から(約半年前から)、その先輩のお友達の方は3年生の時からすでに勉強を開始していたり、5月からの内部の先輩、2週間の内部の先輩...。本当に様々でした。人によって研究・就活・教育実習(僕がこれ)などあるので、時期はあまり関係ないのかもしれません。

③について、過去問の解答を頂きたいということは自分の口からは言い出せませんでした。申し訳無さと、自分の無力さをさらけ出すのが嫌だったのと、単純にビビりだったからですね。でも、頂けるのであれば頂くに越したものはありませんよね。僕ももらってたらもっと簡単に対策できたのかなあ。

④については前記事等で言及しているので省略しますね。

 

これらのアドバイスを胸に自大学に戻り、6月中旬から下旬にかけて教育実習を行ったため、本格的に取り組めたのは7月からでした。

もう1000文字いってるよ。

本当は試験科目のことにまで触れたかったんだけどそれはまた次回の機会に。

今回はスタートのスタート地点からのお話でした。

 

院試の英語について③

最近研究室が忙しくて記事が書けないなあ。

今回は、自分の体験談について書きます。

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院試までのスケジュール

上図にも示すように、僕はTOEICを合計5回受験しました。これは全体的に見ても多い方だと思います。

最初の受験では手応えがかなりあったのですが、実際結果が返ってきてみると、425点というひどい始末。根本が理解できていない証拠ですね。その後の2回目では、少し改善して535点でした。この後が問題でした。

 

3回目のTOEICは3月に受験したのですが、前日がサークルの追い出しコンパだったのです。当時3年生だった自分は、お世話になっている4年生のために、準備をとても頑張り、当日も二次会までしっかりと参加してしまいました。その結果、寝不足で本番を終え、2回目の受験よりも低い点数を叩き出しました。

 

「このままではまずい!3月で終わらせようと思ったのに!」こう思った僕は、焦って4月のTOEICも申し込みました。ですが、4月のTOEICでも悲劇が待っていました。リスニングの解答欄をひとつずつずらしていたのです。これのせいでリーディングは全く集中できず、リスニングは過去最低点を叩き出し、散々な結果となりました。

 

次の5月のTOEICで願書とともに提出する英語試験換算用のスコアは締め切りだったのですが、3日前に高熱を出してしまいました。高熱のまま受けた最後の試験でなんとか755点を取ることができて、英語の試験対策は終わりを迎えることができました。

 

この英語の試験対策で思ったことは「当たり前のことを当たり前に行う」ことの難しさでした。上記のミスは全て自分の思慮不足に他なりません。

「本番を想定した練習」「日頃のスケジュール・体調管理」など、どんなTOEIC・試験対策本にも書いてあるようなことを、「当たり前のように」行う人が最終的に勝利します。全てを疑って、アレンジや独自の勉強法で立ち向かう人の否定はしませんが、現状ある対策に「疑いを持つのみ」でいる人たちへアドバイスです。

「当たり前のことを当たり前に行う」ことで結果は必ず結びつきます。

今回の自分は運が良かっただけに過ぎません。もしかしたら、もっと早く英語を終わらせることだって、もっと点数を伸ばすことだって、できたかもしれません。

今回で英語に関しての記事はおしまいにして、次回からは筆記試験対策について述べましょうかね。

 

院試の英語について②

こんにちは。おりちおです。

今回は自分が適切だと思ったTOEIC勉強法について書きます。

自分は5回受験し、色々な勉強法を試してきたのですが、本当に効果的だったのは最後の受験に向けた期間の2ヶ月の勉強でした。この勉強法に至るまでに色々な推移があったのですが、それは次の機会に書こうと思います。

初めに結論を申しますと、TOEICの勉強法では、単語帳に金フレを使うということ以外は公式が出した問題集・トレーニング集を使った方が確実に点数に結びつきます。

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役に立った教材集

公式以外の教材では、その教材に詳しくなっただけで、結果には全く結びつきません。ネット教材や古くからある教材など色々使いましたが、本番で役に立ったのは公式の問題集だけでした。

ですが、単語帳だけは違いました。図左にある金のフレーズ(通称:金フレ)はマジで使えます。この中から本当に単語が出まくるんですよね。金フレの4/5程度の単語を覚えておけば本番で全く分からない単語が出てくるといったことはほぼないと思います。全く分からない単語が出てきたとしても直前・直後の文に分からない単語があることはほぼ無いので、そこから意味を推測できます。

 

話を戻します。僕が公式問題集の一番いいところだと思っているのが、「本番とほぼ同じ形式の問題で構成されている」というところです。この「本番とほぼ同じ」というのは、問題の質のことではありません。問題の質のことを言えるほどの英語力はまだ持ち合わせていないです。確実に。

1ページにある問題の数、問題文のフォント、ページのどこに英文がありどこに選択肢があるか、図の感じ(語彙力不足)など、ありとあらゆる要素が本番とほぼ同じなんです。これで受ける前にしっかりと勉強・復習を行うことで、問題のパターンが体に刻み込まれます。そうすると本番での体・頭の使い方が確実に良くなります。だってパターンが体に染み込まれているから。

 

今は殴り書きみたいな感じで書いたから後々追加したいことが出てくるかもしれません。参考にして頂ければ。

そろそろ雪が降るなあ。

 

院試の英語について①

今回は、院試における英語について書こうと思います。

英語も長くなりそうなので、何個かに記事を分けようかな。

①では大学ごとに、個人的な見解を書きます。

 

大体の大学院入試では、英語は試験科目に入っていて、さらにその英語はTOEICorTOEFLで得点が換算されるのでは無いでしょうか。

各大学のTOEIC(TOEFL)スコアの目安はネットで検索すればいくらでも出てくるとは思いますが、今回は2018年に受験するために情報を集める際に聞いた「2018年時点」での「工学系研究科」のTOEICスコアの目安をここに書くので、参考にして頂ければ嬉しいです。

 

①自大学

350~500点程度で合格ライン。推薦で受かった先輩は提出時のスコアは150点らしい。これ聞いてめちゃくちゃ笑ってしまった。

静岡大学

自分は受けていないが、受けると言っていた友人から得た情報だと、{(取った得点)-250}/100という計算式のもとで評価するそう。なので、750点以上で満点評価だったそうです。あくまで噂らしいんですけどね。

首都大学東京

首都大学東京としてのTOEICスコアの目安は不明ですが、研究室の一つに「スコア650点以上」を条件とするところがありました。なので、それくらい取っておけば安心なんじゃないでしょうか。

東北大学

自分が興味のある研究室に伺った際にはもうカレッジTOEIC(東北大院試に提出ができないTOEIC)の得点で700点を超えていたので、教授に700点くらい取っています、って言ったらすっごく笑いながら「そのくらい取れてるんだったら十分だよ〜(研究室メンバーに向かって)お前何点だっけ〜」みたいな感じで褒められました。ちなみにその研究室の先輩は、425点だったそう。でも別の先輩は800点取っていたから分からないものですね。内部の方は、専門科目の理解度が他大学の人とは圧倒的に違うので、そこでカバーできたんだと思います。先輩も、専門科目で頑張ったって言っていましたしね。

僕は最終的なスコアは755点だったのですが、面接の際にスコアを褒められましたね。密にコンタクトを取っていた外部からの先輩は685点でまあまあだったそうなので、外部から受験する人は700点くらいを目標にして頑張ればいいのではないかと思います。

 

大学別の今年の目安はこれぐらいですね。

次回は、自分の勉強法などについて書こうと思います。

Good Night .

 

「院試 勉強 いつから」

今回は、自分の院試までの道のりを紹介しようと思います。

はじめに、大体のスケジュールを示した下図をご覧ください。

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おりちおの院試までのスケジュール

僕の院試までの努力要素(?)は大きく分けて3つでした。

 

ひとつめ 学科・研究について

一般的な理系の4年生大学の研究室決めがいつなのかは分からないのですが、僕のところは3年後期の2月でした。(おそっ)

なのでそれまでは学科の勉強と英語の勉強をしていましたね。

学科の勉強といってもそんなに難しくないので、人並みか人並みよりちょっと多いって感じでしょうか。ここでしっかりやっておいた知識が後々に活きるかもしれない、、と淡い希望を抱いていましたが、結局何一つ活かされることは無かったですね。

強いて言うなら、勉強する習慣がついたことかな。今までは成績中の下で勉強全くしてこなかったからなあ...。

研究室決めですが、勝手な見解になるのですが、自分の大学に残る気が無いのであれば、1年耐えてやるんだと言う気持ちで勉強する時間がしっかり取れるところを選んでみるのが一番な気がします。

僕は同じ学科10人ぐらいの友達グループに属しているのですが、そのみんなはみんなで集まって研究室を決めていました。成績もそこまでみんな良くなかったけど、「自分の大学の院に進むのなら優先的に配属を決める」という謎ルールが適用されたおかげでみんな希望通りの研究室に入れていました。

対して僕は、自分の大学に残る気などさらさら無かったので、あまり人気もなく、そこそこ研究もしていて、全く友達のいない研究室に決めました。結果的にこれが良い結果を生んでくれたのではないかと今は思います。

友達がいると甘えちゃって、一緒にご飯食べにいったり遊んだりってことが多くなりそうで、実際みんなそうだった気がします。僕は研究室に友達など一人もいないので、ご飯も勉強もプライベートもすべて自分の自由に使えました。

あとは、英語の勉強後には少しだけ、本当に少しだけ研究を進めていたけど院試勉強の休憩時間にって程度でしたね。だから今すっごく困っているんだけど。

デメリットももちろんあります。現時点で僕、指導教官にアホほど嫌われています。僕が外部の大学院に行くからでしょう。それはしょうがないことだと思います。だって今まででこの研究室から外部の大学院に行った人間って僕が初めてらしいから。それを割り切って過ごすしかありません。負ける気なんてさらさら無いけど。

 

本当は英語や専門科目のことも書きたかったんだけど、結構長くなりそうだったから今日はここまでにしますかね。おやすみなさい。