おりちお雑記(仮)

読書とスポーツと服選びと大学院。

誰にだって物語はある

今日からインターン

三日間だけどね。

インターン自体の感想はまた後で書くけど、今日は直前に入ったこじんまりとした喫茶店で思ったことがあった。

 

僕が入った喫茶店は本当にこじんまりとしていて、老夫婦でひっそりと営んでいるようなところだった。人影もまばらで、僕がいた時は老夫婦の友達であろうおじいさん、メビウスを机に置きながら勉強している25歳くらいの女性、出世願望を言い合う会社員二人だけだった。

f:id:orichio:20190826215556j:plain

今日訪れた喫茶「MOMONGA」で頂いたナプキン

僕は大好きな作家の本を読みながら集合時間まで時間を潰していた。適当に頼んだカルボナーラを食べながら。このカルボナーラがまた特徴的な味。しょっぱい卵とチーズの味。

食べてる時に、これを作った老夫婦の姿を思い浮かべていた。この夫婦は、好きなお店を続けていくために、カルボナーラをこの味にし、このラジオをかけ、訪れる老人友達と密なコミュニケーションをとっているんだなと思いながら食べると、無性に僕がこの空間の中の構成員になれていることを嬉しく思えてくる。ほんの少しだけでも彼らの人生の登場人物になれたことに。

 

そこから、インターンシップ中でも帰りの電車でも全部、隣の人や向かいの人を観察する癖ができてしまった。この人が今ここにいるのはこんな理由だろうな。この人は自分をカッコよく見せるためにこのブランドを選んでいるんだろうな。いちいち想像してしまう。表面から隠れた各々の物語。決して僕が入ることのできない領域。ああ美しい。